即決は危険?データフリー搭載の格安simのメリット・デメリットとは?

データフリー搭載の格安sim
一部の格安simには「データフリー」「カウントフリー」と呼ばれる機能、制度が導入されています。

これらはとても便利な機能ではありますが、これらの機能を有する格安simが他のどのサービスよりも優れているかというと、そんなことはありません。即断即決をするのではなく、しっかりと比較を行うことが重要です。

当記事では、データフリーやカウントフリーの詳細をご説明したうえで、格安simを選ぶ際に見るべきポイントをご紹介いたします。

データ容量を温存できる?データフリーの詳細や格安simの選び方

データフリーとは、対象サービス利用時のデータ通信量がゼロになるシステムのこと。対象サービスは無限に使うことができるため、速度制限を心配する必要もありません。

では具体的に、データフリーの対象となるサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。まずはその部分をチェックしていきましょう。

TwitterなどのSNSやLINEが使い放題に?

データフリーの対象サービスは、ほとんどの場合TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSとLINEです。

Twitterにつぶやきを投稿したり、人のつぶやきを見たり、写真を眺めたり、DMやLINEで友達とやり取りをするときの通信量がゼロになるということです。

このサービスのメリットは、使用頻度の高いSNSやメッセンジャーアプリを好きなだけ使うことができ、データ容量を温存できるということと、対象サービスの利用には制限がかからないため、家族や友人との緊急の連絡にも困らないということです。

通常の格安simでは、月々のデータ容量を使い切ってしまった場合、LINEでさえまともにすることができません。

もし皆さんが使っているスマホがデータ専用SIMであった場合、電話もできませんので、たとえば「お父さんが倒れた」「事故に遭った」などといったLINEメッセージを受け取ることもできないのです。

その緊急の連絡が入っていたことに気づくのは翌月になってから、もしくはデータ容量を買い増ししてからとなります。

しかしデータフリー搭載のサービスなら、月々のデータ容量を使い切ってしまった後でも対象サービスは利用可能ですので、家族からの緊急の連絡を受け取ることもできますし、逆にあなたの方から連絡を入れることも可能です。

このようにデータフリー搭載のサービスはとても便利なのですが、他にも良いサービスはたくさんあります。

次項では格安simを選ぶ際に見るべきポイントをご紹介いたします。

料金や通信速度等もしっかりと確認しよう!

データフリー搭載のサービスは確かに便利ですが、だからといって即決してしまうのはもったいないことです。他にも良いサービスはたくさんありますし、データフリー搭載サービス特有のデメリットもあります。

というのも、データフリーが搭載されているサービスは、そもそも月ごとのデータ容量が少なめに設定されていることが多いのです。

たとえばデータフリー搭載の「LINEモバイル」の場合、月ごとのデータ容量は最大12GB(月額3,200円)。これを把握したうえで、自分のスマホの使い方を見つめ直す必要があります。

たとえば、LINEやSNSを月に1GB~2GB分しか使わない、電話があるから家族との連絡にも困らないという場合、他のサービスの大容量プランを契約した方がお得ということも多いです。

一例を挙げるなら、UQモバイルは月最大17GBまで使えて料金は月額3,980円、低速通信モードをONにすれば、通信速度は遅くなるものの、データ容量を消費せずにネットを使うことができます。

また、当然のことですがサービスごとに通信速度が異なる点にも注意が必要です。格安simの中でダントツに速度が速いのはUQモバイルであり、他のサービスの通信速度はUQモバイルの半分に満たないことも多いのです。

このように、料金や通信速度等も考慮すると、データフリー搭載のサービスがいちばんお得だというわけではないことがお分かりいただけるでしょう。

データ通信専用SIMの契約をしたり、月にLINEやSNSを5GB、10GBと使用したりするのならデータフリー搭載サービスがおすすめですし、逆にSNSやLINEをそれほど使わないのなら、UQモバイルのようなサービスがおすすめです。

速度を重視するのか、それともデータ容量1GB当たりの価格を重視するのかによっても判断は変わってきます。

何よりも「自分のスマホの使い方に合ったサービス」を選ぶことが大切です。

まとめ

以上、データフリーの特徴や仕組み、格安simを選ぶ際に見るべきポイントをご紹介いたしました。

データフリーは確かに便利でメリットの大きなサービスではありますが、スマホの使い方によっては、それほどお得でなかったりもします。

乗換の際にはそのサービスの料金、通信速度等もしっかりと見て、総合的に判断することが大切です。